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取り除かれる欠点豆たち
植物の種子と言う自然の物であるコーヒー豆において、すべての豆が問題なく飲用に使えるということはまずありません。 コーヒー豆の中には天候や虫害、不適切な栽培方法や収穫方法などから欠点が生まれ、品質に悪影響を及ぼしてしまうものがあります。 今回は、おいしいコーヒーを生み出すために無視できない、欠点豆に関してご紹介します。 欠点豆とは? さまざまな欠陥があり、コーヒー品質を損ねてしまう豆のことを欠点豆と呼びます。 欠陥の内容はそれぞれですが、主に、焙煎時の煎りムラにつながったり、香りや味に悪影響を及ぼすため取り除く必要があります。 ではどのような物があるか見ていきましょう。 形がいびつな物 欠点豆として取り除かれる物のなかには様々な要因から形が変形している豆が含まれます。 精製処理や運搬の過程の中で欠けてしまったり、潰れてしまっっている豆、また貝殻豆と呼ばれる中身が抜け落ちてしまっている豆も取り除かれる対象です。 これらを残さない理由としては、見た目が悪いというのもありますが、薄かったり小さかったりするこれらの豆が焙煎時に焦げやすく煎りぐわいにムラができてしまうからです。 ひどいダメージを受けている物 コーヒーも生鮮食品である限りカビが生えてしまうことがあります。これらはもちろん取り除く必要があります。 またベリーボーラーと言う小さな虫に食べられ穴が開いてしまっている物にも青かびが生えているものが多いです。 ハンドピックと呼ばれる選別時には緑色に変色しているため見つけるのは比較的簡単です。 これらの豆はカビっぽい臭いやすっぱい味、エグみにつながったりするため丁寧な除去が必要です。 収穫や精製時に不具合があったもの 収穫時に混入してしまったり、精製時に何らかの不具合で品質が悪くなってしまう豆も欠点豆の一部です。 まずは精製がしっかりと行われず、果肉やパーチメントと呼ばれる皮が残っている豆。 煎りムラにつながったり、風味に悪影響を及ぼすため取り除く必要があります。 また精製の課程で豆が内部まで発酵されてしまい変色している、発酵豆や黒豆と呼ばれる行き過ぎてしまった豆は、取り除かないととげとげしい味やきつい臭いにつながってしまいます。 逆にまだ完熟していない状態で収穫、精製されてしまった未熟豆と呼ばれるものもあります。 未熟豆は生豆の状態では簡単には見分けがつきませんが焙煎後は色づきが他のと異なるためわかりやすいです。 豆以外の異物 選別時に気に欠けなくてはいけないのは、欠点豆だけではありません。 豆が運ばれてくるまでの間、何らかのタイミングで混入してしまった異物も丁寧に排除する必要があります。 ごくたまに混入するものに、小石や木片、麻袋の繊維やトウモロコシなどがあります。 欠点豆の混入を防ぐために 大量に収穫され加工、運搬されるコーヒー豆の中から欠点豆を100%取り除くというのは残念ながら難しいです... それでもできる限り欠点豆を少なくする努力は行われていて、高品質のハイグレードな豆を扱っている所ほど混入する欠点豆の数は少ない傾向にあります。...
取り除かれる欠点豆たち
植物の種子と言う自然の物であるコーヒー豆において、すべての豆が問題なく飲用に使えるということはまずありません。 コーヒー豆の中には天候や虫害、不適切な栽培方法や収穫方法などから欠点が生まれ、品質に悪影響を及ぼしてしまうものがあります。 今回は、おいしいコーヒーを生み出すために無視できない、欠点豆に関してご紹介します。 欠点豆とは? さまざまな欠陥があり、コーヒー品質を損ねてしまう豆のことを欠点豆と呼びます。 欠陥の内容はそれぞれですが、主に、焙煎時の煎りムラにつながったり、香りや味に悪影響を及ぼすため取り除く必要があります。 ではどのような物があるか見ていきましょう。 形がいびつな物 欠点豆として取り除かれる物のなかには様々な要因から形が変形している豆が含まれます。 精製処理や運搬の過程の中で欠けてしまったり、潰れてしまっっている豆、また貝殻豆と呼ばれる中身が抜け落ちてしまっている豆も取り除かれる対象です。 これらを残さない理由としては、見た目が悪いというのもありますが、薄かったり小さかったりするこれらの豆が焙煎時に焦げやすく煎りぐわいにムラができてしまうからです。 ひどいダメージを受けている物 コーヒーも生鮮食品である限りカビが生えてしまうことがあります。これらはもちろん取り除く必要があります。 またベリーボーラーと言う小さな虫に食べられ穴が開いてしまっている物にも青かびが生えているものが多いです。 ハンドピックと呼ばれる選別時には緑色に変色しているため見つけるのは比較的簡単です。 これらの豆はカビっぽい臭いやすっぱい味、エグみにつながったりするため丁寧な除去が必要です。 収穫や精製時に不具合があったもの 収穫時に混入してしまったり、精製時に何らかの不具合で品質が悪くなってしまう豆も欠点豆の一部です。 まずは精製がしっかりと行われず、果肉やパーチメントと呼ばれる皮が残っている豆。 煎りムラにつながったり、風味に悪影響を及ぼすため取り除く必要があります。 また精製の課程で豆が内部まで発酵されてしまい変色している、発酵豆や黒豆と呼ばれる行き過ぎてしまった豆は、取り除かないととげとげしい味やきつい臭いにつながってしまいます。 逆にまだ完熟していない状態で収穫、精製されてしまった未熟豆と呼ばれるものもあります。 未熟豆は生豆の状態では簡単には見分けがつきませんが焙煎後は色づきが他のと異なるためわかりやすいです。 豆以外の異物 選別時に気に欠けなくてはいけないのは、欠点豆だけではありません。 豆が運ばれてくるまでの間、何らかのタイミングで混入してしまった異物も丁寧に排除する必要があります。 ごくたまに混入するものに、小石や木片、麻袋の繊維やトウモロコシなどがあります。 欠点豆の混入を防ぐために 大量に収穫され加工、運搬されるコーヒー豆の中から欠点豆を100%取り除くというのは残念ながら難しいです... それでもできる限り欠点豆を少なくする努力は行われていて、高品質のハイグレードな豆を扱っている所ほど混入する欠点豆の数は少ない傾向にあります。...

同じコーヒーでもこんなに違う、アラビカ種とロブスタ種
今までのコラムでも度々出てきたコーヒーの品種、アラビカ種とロブスタ種。 コーヒー生産のほとんどを占めるこの二種が実際のところどのように違うのか、それぞれどのような長所や短所があるのか? 今回は同じコーヒーでありながら異なる点を持つ二つを比較し、ご紹介したいと思います。 デリケートだが味わい深いアラビカ種 品種名をコフィア・アラビカ(Coffea Arabica) というアラビカ種はエチオピアのアビシニア高原が原産であると言われていて、世界コーヒー総生産の約60%がアラビカ種。スペシャリティコーヒーが重要視されている現在のコーヒー業界ではとても重要な品種です。 在来種であるティピカ種やゲイシャ種、突然変異種であるブルボン種、人工交配によって生まれたカトゥアイ種など様々な品種に細分化することができるアラビカ種は豊かな風味や鮮やかな酸味を持っていて、豆それぞれに個性がありとても奥深く多くのコーヒーファンを虜にしています。 しかしとてもセンシティブなアラビカ種は、病気に弱く、また標高900m以上の高地での栽培が好ましく収穫量が少ないため、簡単には栽培できないという点があります。 そのため、収穫量が多いものや病気に強く味わいが豊かな品種を作りだそうと品種改良が盛んにおこなわれています。 個人的には、高品質なアラビカ種のコーヒーは簡単には手に入らないからこそロマンがあるとも思いますが、いつか素晴らしいコーヒーがお手頃な価格で手に入る日が来るかもと想像してみると悪くない気もしてきます! 大味だけどたくましいロブスタ種 ロブスタ種はコンゴ原産のカネフォラ種(Coffea Canephora)のこと...だと思われがちですが正確にはカネフォラ種の変種の一つです。名前のロブスタは「強い」という意味のRobustから来ています。 世界で生産されているコーヒーの約30%がロブスタ種でインドネシアやアフリカのウガンダなどで多く栽培されています。 デリケートなアラビカ種と違い、病気や害虫に強く、低地での栽培も可能で収穫量も多いため栽培しやすいのがロブスタ種です。 ここまでを聞くとロブスタ種の方がいいように思われるかもしれませんが、アラビカ種と比べると酸味や風味はほとんどなく苦味が強く、また独特な香りを持つため、味わいの面で大きな差があると言えます。 とはいえ、ロブスタ種はその収穫量と栽培のしやすさから安価に取引されるため、主に缶コーヒーやインスタントコーヒーに用いられています。 こんなに違う、アラビカとロブスタ徹底比較 ではここからはアラビカ種とロブスタ種の二つをあらゆる観点から比較してみましょう! 栽培環境 まずは木を栽培する上で重要になる栽培環境、二つの間に少し差があるので見ていきましょう。 標高 アラビカ種:海抜900~2000m、高地で栽培することによって必要な寒暖差や降雨量を満たすことができる。 ロブスタ種:海抜0~900m、寒冷な気温である必要はなく、低地での栽培が可能。 気温 アラビカ種:15~25℃、程よく温暖な気候でないと繁殖ができない。 ロブスタ種:20~30℃、高温にさらされてもよく育つ。 年間降雨量 アラビカ種:1500~2500㎜、深く根を張るため地表が乾いていても育つことができる。...
同じコーヒーでもこんなに違う、アラビカ種とロブスタ種
今までのコラムでも度々出てきたコーヒーの品種、アラビカ種とロブスタ種。 コーヒー生産のほとんどを占めるこの二種が実際のところどのように違うのか、それぞれどのような長所や短所があるのか? 今回は同じコーヒーでありながら異なる点を持つ二つを比較し、ご紹介したいと思います。 デリケートだが味わい深いアラビカ種 品種名をコフィア・アラビカ(Coffea Arabica) というアラビカ種はエチオピアのアビシニア高原が原産であると言われていて、世界コーヒー総生産の約60%がアラビカ種。スペシャリティコーヒーが重要視されている現在のコーヒー業界ではとても重要な品種です。 在来種であるティピカ種やゲイシャ種、突然変異種であるブルボン種、人工交配によって生まれたカトゥアイ種など様々な品種に細分化することができるアラビカ種は豊かな風味や鮮やかな酸味を持っていて、豆それぞれに個性がありとても奥深く多くのコーヒーファンを虜にしています。 しかしとてもセンシティブなアラビカ種は、病気に弱く、また標高900m以上の高地での栽培が好ましく収穫量が少ないため、簡単には栽培できないという点があります。 そのため、収穫量が多いものや病気に強く味わいが豊かな品種を作りだそうと品種改良が盛んにおこなわれています。 個人的には、高品質なアラビカ種のコーヒーは簡単には手に入らないからこそロマンがあるとも思いますが、いつか素晴らしいコーヒーがお手頃な価格で手に入る日が来るかもと想像してみると悪くない気もしてきます! 大味だけどたくましいロブスタ種 ロブスタ種はコンゴ原産のカネフォラ種(Coffea Canephora)のこと...だと思われがちですが正確にはカネフォラ種の変種の一つです。名前のロブスタは「強い」という意味のRobustから来ています。 世界で生産されているコーヒーの約30%がロブスタ種でインドネシアやアフリカのウガンダなどで多く栽培されています。 デリケートなアラビカ種と違い、病気や害虫に強く、低地での栽培も可能で収穫量も多いため栽培しやすいのがロブスタ種です。 ここまでを聞くとロブスタ種の方がいいように思われるかもしれませんが、アラビカ種と比べると酸味や風味はほとんどなく苦味が強く、また独特な香りを持つため、味わいの面で大きな差があると言えます。 とはいえ、ロブスタ種はその収穫量と栽培のしやすさから安価に取引されるため、主に缶コーヒーやインスタントコーヒーに用いられています。 こんなに違う、アラビカとロブスタ徹底比較 ではここからはアラビカ種とロブスタ種の二つをあらゆる観点から比較してみましょう! 栽培環境 まずは木を栽培する上で重要になる栽培環境、二つの間に少し差があるので見ていきましょう。 標高 アラビカ種:海抜900~2000m、高地で栽培することによって必要な寒暖差や降雨量を満たすことができる。 ロブスタ種:海抜0~900m、寒冷な気温である必要はなく、低地での栽培が可能。 気温 アラビカ種:15~25℃、程よく温暖な気候でないと繁殖ができない。 ロブスタ種:20~30℃、高温にさらされてもよく育つ。 年間降雨量 アラビカ種:1500~2500㎜、深く根を張るため地表が乾いていても育つことができる。...

焙煎後だけじゃない、もう1つの鮮度とは?
コーヒーは生鮮食品、鮮度は品質を左右する重要なポイントです。 しかし、コーヒーにおける鮮度と言うと2つ意味に分けられるのをご存知ですか? 1つは豆が焙煎されてからどれくらい時間が経ったかの鮮度。 そしてもう1つは、コーヒーが収穫されてから焙煎されるまでにどれくらいかかったかの鮮度です。 ではコーヒーは時間と共にどう変化していくのか、今回は生豆の鮮度と味わいの関係性についてご紹介します! クロップとは? コーヒー業界ではしばしば「クロップ」という単語が使われます。 これは収穫物のことを指し、コーヒーの場合生豆、つまりは焙煎前の豆のことを表すことばです。 多くのコーヒー生産国で、10月から収穫が始まるということもあり、コーヒー業界は10月1日から新しい年度として定められていて、10月を境にクロップの名称も変わっていきます。 ちなみに日本では10月1日はコーヒーの日と全日本コーヒー協会によって定められています。 収穫時期によってどう変わる? 上記のようにコーヒーの生豆はクロップと呼ばれていて、収穫からの時間経過によって名前が変わり区別されています。 ではそれらの名前と特徴を見ていきましょう! ニュークロップ ニュークロップとは新収穫品のコーヒー豆を指し、収穫されてから数か月以内の生豆のことです。 収穫されて日が経っていないコーヒー豆は水分を多く含んでいるため、青緑色をしています。 焙煎すると味や香りがはっきり出るため、スペシャリティコーヒー業界ではニュークロップはとても重宝されています。 香りを活かし、酸味のすっきりとしたシングルオリジンコーヒーなんかに向いています。 逆に言えば、とがった酸味が出やすいため焙煎はとても難しいです。 カレントクロップ カレントクロップはその年の収穫品のことで、ニュークロップよりも少し時間がたった、収穫後数か月後の生豆のことです。 ニュークロップよりも少しだけ水分量が減っているため、緑色をしています。 鮮度の面では収穫後一年以内ということもあり申し分なく、焙煎するとニュークロップ同様、味や香りを楽しむことができます。 ニュークロップと比べると少し香りや味わいが収まり、丸くなっているのでシングルオリジンだけでなく、ブレンドコーヒーにも向いていると言えます。 パーストクロップ ニュークロップ、カレントクロップがその年の生豆なのに対して、パーストクロップは前年度に収穫された生豆のことです。 色合いは少し黄色がかっています。 約一年経っていることもあり、ニュークロップ、カレントクロップに比べ酸味の角が取れた少し落ち着いた味わいになります。人によってはパーストクロップくらいがちょうどいいという人もいるようです。 焙煎すると味や香りは少し落ち着いた感じなりますが、しっかりとした酸味を必要としないエスプレッソなんかには向いているのがパーストクロップです。 オールドクロップ...
焙煎後だけじゃない、もう1つの鮮度とは?
コーヒーは生鮮食品、鮮度は品質を左右する重要なポイントです。 しかし、コーヒーにおける鮮度と言うと2つ意味に分けられるのをご存知ですか? 1つは豆が焙煎されてからどれくらい時間が経ったかの鮮度。 そしてもう1つは、コーヒーが収穫されてから焙煎されるまでにどれくらいかかったかの鮮度です。 ではコーヒーは時間と共にどう変化していくのか、今回は生豆の鮮度と味わいの関係性についてご紹介します! クロップとは? コーヒー業界ではしばしば「クロップ」という単語が使われます。 これは収穫物のことを指し、コーヒーの場合生豆、つまりは焙煎前の豆のことを表すことばです。 多くのコーヒー生産国で、10月から収穫が始まるということもあり、コーヒー業界は10月1日から新しい年度として定められていて、10月を境にクロップの名称も変わっていきます。 ちなみに日本では10月1日はコーヒーの日と全日本コーヒー協会によって定められています。 収穫時期によってどう変わる? 上記のようにコーヒーの生豆はクロップと呼ばれていて、収穫からの時間経過によって名前が変わり区別されています。 ではそれらの名前と特徴を見ていきましょう! ニュークロップ ニュークロップとは新収穫品のコーヒー豆を指し、収穫されてから数か月以内の生豆のことです。 収穫されて日が経っていないコーヒー豆は水分を多く含んでいるため、青緑色をしています。 焙煎すると味や香りがはっきり出るため、スペシャリティコーヒー業界ではニュークロップはとても重宝されています。 香りを活かし、酸味のすっきりとしたシングルオリジンコーヒーなんかに向いています。 逆に言えば、とがった酸味が出やすいため焙煎はとても難しいです。 カレントクロップ カレントクロップはその年の収穫品のことで、ニュークロップよりも少し時間がたった、収穫後数か月後の生豆のことです。 ニュークロップよりも少しだけ水分量が減っているため、緑色をしています。 鮮度の面では収穫後一年以内ということもあり申し分なく、焙煎するとニュークロップ同様、味や香りを楽しむことができます。 ニュークロップと比べると少し香りや味わいが収まり、丸くなっているのでシングルオリジンだけでなく、ブレンドコーヒーにも向いていると言えます。 パーストクロップ ニュークロップ、カレントクロップがその年の生豆なのに対して、パーストクロップは前年度に収穫された生豆のことです。 色合いは少し黄色がかっています。 約一年経っていることもあり、ニュークロップ、カレントクロップに比べ酸味の角が取れた少し落ち着いた味わいになります。人によってはパーストクロップくらいがちょうどいいという人もいるようです。 焙煎すると味や香りは少し落ち着いた感じなりますが、しっかりとした酸味を必要としないエスプレッソなんかには向いているのがパーストクロップです。 オールドクロップ...

安心して飲もう、ノンカフェインコーヒー
体調や眠れなくなることを気にして、カフェインを摂取しないためにコーヒーを飲まないようにしている方は少なくありません。 そんな方々にオススメなのが「ディカフェ」のコーヒーつまり、ノンカフェインのコーヒーです。 最近ではいろいろなところで飲めるようになったノンカフェインコーヒーですが、実際のところどういったものなのか? 今回はノンカフェインコーヒーについてご紹介します! ノンカフェインコーヒーとは? コーヒーに多く含まれ、眠気覚ましや、集中力の向上といった効果をもたらすカフェインですが、過剰摂取による体調不良を引き起こしてしまったり、摂取するタイミング次第では眠れなくなってしまったりしまうという欠点があります。 これらのマイナスの効果を気にせずコーヒーを楽しむことができるのが、ディカフェ、ノンカフェインコーヒーです。 近年ではノンカフェインコーヒーは、多くのお店で飲むことができるようになり、妊婦の方やカフェインに弱い体質を持つ方を中心に飲まれています。 昔は、古くなった豆や質の悪い豆が使われることが多かったためあまりおいしくなかったノンカフェインコーヒーですが、近年では良質な豆が使用され、ディカフェ加工法も進化し、美味しさは残しつつカフェインのみを取り除く技術が増えてきています。 誰もが安心してコーヒーを楽しめる、それがノンカフェインコーヒーなのです。 さまざまなディカフェ加工法 コーヒーからカフェインを取り除く、ディカフェ加工には、溶媒を用いたものや、化学反応を利用する方法など様々です。 一体どういった方法があるのか見てみましょう! 溶媒使った方法 ディカフェ加工の一つとして、溶媒を用いてカフェインを抽出するものがあります。 まず蒸気や熱湯で生豆に熱を加えカフェイン抽出をしやすくし、そこに溶媒として、酢酸エチルと塩化メチレンを加えます。 溶媒の成分が生豆には残りますが、焙煎工程の高温加熱によってすべて除去されるため、問題なくコーヒーを楽しむことができます。 しかし、この方法では豆の良い部分も同時に除去されてしまうことがあるため最近ではあまり主流ではありません。 スイスウォータープロセス カフェインを除去する方法はなにも化学品を使うものだけではありません。 水を使ったディカフェ加工、スイスウォータープロセスというものがあります。 まず、洗浄した生豆をタンク内で水に浸して細胞構造を開き、生豆の成分を抽出しやすくします。 次の工程では、また別のタンクに送られた生豆にカフェイン以外のコーヒー成分が飽和状態になっている特別な水溶液を通していき、少しずつカフェインだけを抜き取っていきます。この工程を数回繰り返すことによって生豆からカフェインはほとんど抜き取られます。 カフェインが抜き取られた豆は乾燥されディカフェ豆の完成です! 成分が溶け込んだ水溶液はカーボンフィルターでろ過してカフェインのみを除去し水は繰り返し使用されます。 繰り返し行われる加工過程で多少コーヒーの風味は落ちますが豆に優しい、ディカフェ加工です。 マウンテンウォータープロセス スイスウォータープロセス以外にも水を使ってディカフェ加工する方法がございます。 その名もマウンテンウォータープロセス、メキシコで行われているディカフェ加工法です。 まず準備段階として、生豆を温度や圧力が管理されたタンクの中で1時間ほど水に浸けて拡張、軟化させます。...
安心して飲もう、ノンカフェインコーヒー
体調や眠れなくなることを気にして、カフェインを摂取しないためにコーヒーを飲まないようにしている方は少なくありません。 そんな方々にオススメなのが「ディカフェ」のコーヒーつまり、ノンカフェインのコーヒーです。 最近ではいろいろなところで飲めるようになったノンカフェインコーヒーですが、実際のところどういったものなのか? 今回はノンカフェインコーヒーについてご紹介します! ノンカフェインコーヒーとは? コーヒーに多く含まれ、眠気覚ましや、集中力の向上といった効果をもたらすカフェインですが、過剰摂取による体調不良を引き起こしてしまったり、摂取するタイミング次第では眠れなくなってしまったりしまうという欠点があります。 これらのマイナスの効果を気にせずコーヒーを楽しむことができるのが、ディカフェ、ノンカフェインコーヒーです。 近年ではノンカフェインコーヒーは、多くのお店で飲むことができるようになり、妊婦の方やカフェインに弱い体質を持つ方を中心に飲まれています。 昔は、古くなった豆や質の悪い豆が使われることが多かったためあまりおいしくなかったノンカフェインコーヒーですが、近年では良質な豆が使用され、ディカフェ加工法も進化し、美味しさは残しつつカフェインのみを取り除く技術が増えてきています。 誰もが安心してコーヒーを楽しめる、それがノンカフェインコーヒーなのです。 さまざまなディカフェ加工法 コーヒーからカフェインを取り除く、ディカフェ加工には、溶媒を用いたものや、化学反応を利用する方法など様々です。 一体どういった方法があるのか見てみましょう! 溶媒使った方法 ディカフェ加工の一つとして、溶媒を用いてカフェインを抽出するものがあります。 まず蒸気や熱湯で生豆に熱を加えカフェイン抽出をしやすくし、そこに溶媒として、酢酸エチルと塩化メチレンを加えます。 溶媒の成分が生豆には残りますが、焙煎工程の高温加熱によってすべて除去されるため、問題なくコーヒーを楽しむことができます。 しかし、この方法では豆の良い部分も同時に除去されてしまうことがあるため最近ではあまり主流ではありません。 スイスウォータープロセス カフェインを除去する方法はなにも化学品を使うものだけではありません。 水を使ったディカフェ加工、スイスウォータープロセスというものがあります。 まず、洗浄した生豆をタンク内で水に浸して細胞構造を開き、生豆の成分を抽出しやすくします。 次の工程では、また別のタンクに送られた生豆にカフェイン以外のコーヒー成分が飽和状態になっている特別な水溶液を通していき、少しずつカフェインだけを抜き取っていきます。この工程を数回繰り返すことによって生豆からカフェインはほとんど抜き取られます。 カフェインが抜き取られた豆は乾燥されディカフェ豆の完成です! 成分が溶け込んだ水溶液はカーボンフィルターでろ過してカフェインのみを除去し水は繰り返し使用されます。 繰り返し行われる加工過程で多少コーヒーの風味は落ちますが豆に優しい、ディカフェ加工です。 マウンテンウォータープロセス スイスウォータープロセス以外にも水を使ってディカフェ加工する方法がございます。 その名もマウンテンウォータープロセス、メキシコで行われているディカフェ加工法です。 まず準備段階として、生豆を温度や圧力が管理されたタンクの中で1時間ほど水に浸けて拡張、軟化させます。...

無限の可能性・フードペアリング
日々のコーヒーブレイクをより楽しみたいという方にオススメなのが、コーヒーと一緒にケーキやお菓子と言った食事を召し上がっていただくことです。 ピザとコーラ、ビールとおつまみを合わせる時のように、飲み物と食事を合わせることによってその美味しさは何倍にも膨らみます! 今回は、コーヒーをフードと合わせ、より楽しむ方法についてご紹介します! フードペアリングとは? コーヒーとフードを合わせ、両方を楽しむことを「フードペアリング」と言います。ワインで言うマリアージュのことですね。 スペシャリティコーヒーが人気を博している今日では、フードペアリングはコーヒーの美味しさを引き出す方法として注目されています。 風味の近いコーヒーとフードを合わせて、相乗的に味わいを高めたり、あえて対極的な風味を合わせて足りない部分を補わせたり…楽しみ方は無限大です。 コーヒーとフードの合わせ方 フードペアリングを楽しむためにはコーヒーの特徴や、どういったフードがそのコーヒーと相性がいいのかを知る必要があります。 まずはコーヒーと似た味わいのフードを合わせてみましょう。対極なものより見つけやすく、またハズレがないので安心です! では、コーヒーの大まかな焙煎度からどういったフードが合うのかを見てみましょう! 浅煎り・サッパリとした酸味のあるコーヒー 浅煎りで鮮やかな酸味を持つコーヒーには、果物や果物を使ったフードと合わせると、コーヒーとフードの酸味がケンカすることなくスッキリとした味わいを相乗的に楽しむことができます。 中煎り・マイルドでバランス的なコーヒー 中煎りでマイルドな味わいで飲みやすいコーヒーには、バターを使った焼き菓子やクッキーなんかと合わせると、コーヒーとフードの香ばしさや程よい甘さがより引き立ちます。 深煎り・しっかりとしたコクのあるコーヒー 深煎りでしっかりとした苦味を持つコーヒーには、ダークチョコレートやカラメルなどを使った苦さの中に甘みもあるフードと合わせると、苦味を楽しめつつも甘みが引き立ち、苦いコーヒーが苦手な方も飲みやすくなったりします。 フードペアリングのすばらしさは、苦手なコーヒーも飲みやすくなるという点です。 酸味が強いコーヒーが苦手な方や、苦味の強いコーヒーが苦手な方、コーヒー自体をあまり飲まないという方もフードと合わせることによって飲みやすくなり、コーヒーもフードも楽しむことができるようになります。 大切なのは個性を知ること フードペアリングにおいて大切なのはコーヒーの個性を知ることです! 上記の焙煎具合も特徴を知る方法の一つですが、コーヒーの味わいを決めるのは焙煎度だけではありません。 産地や加工法によってコーヒーが持つ風味も異なり、風味ごとに相性のいいフードも異なります。 まずはコーヒーの持つ特徴や個性を感じ取ること、カフェの店員に聞いてみるのもいいと思います! 最近ではコーヒー豆の特徴を明記し販売しているところがほとんどなので、自宅で楽しむ用のコーヒーを購入する時、その情報欄に目を通して、どんなフードと合わせるとおいしそうか想像してみるのもいいでしょう。 コーヒーとフードの合わせ方は無限大です。いろいろな組み合わせを試してよりコーヒーを楽しみましょう。
無限の可能性・フードペアリング
日々のコーヒーブレイクをより楽しみたいという方にオススメなのが、コーヒーと一緒にケーキやお菓子と言った食事を召し上がっていただくことです。 ピザとコーラ、ビールとおつまみを合わせる時のように、飲み物と食事を合わせることによってその美味しさは何倍にも膨らみます! 今回は、コーヒーをフードと合わせ、より楽しむ方法についてご紹介します! フードペアリングとは? コーヒーとフードを合わせ、両方を楽しむことを「フードペアリング」と言います。ワインで言うマリアージュのことですね。 スペシャリティコーヒーが人気を博している今日では、フードペアリングはコーヒーの美味しさを引き出す方法として注目されています。 風味の近いコーヒーとフードを合わせて、相乗的に味わいを高めたり、あえて対極的な風味を合わせて足りない部分を補わせたり…楽しみ方は無限大です。 コーヒーとフードの合わせ方 フードペアリングを楽しむためにはコーヒーの特徴や、どういったフードがそのコーヒーと相性がいいのかを知る必要があります。 まずはコーヒーと似た味わいのフードを合わせてみましょう。対極なものより見つけやすく、またハズレがないので安心です! では、コーヒーの大まかな焙煎度からどういったフードが合うのかを見てみましょう! 浅煎り・サッパリとした酸味のあるコーヒー 浅煎りで鮮やかな酸味を持つコーヒーには、果物や果物を使ったフードと合わせると、コーヒーとフードの酸味がケンカすることなくスッキリとした味わいを相乗的に楽しむことができます。 中煎り・マイルドでバランス的なコーヒー 中煎りでマイルドな味わいで飲みやすいコーヒーには、バターを使った焼き菓子やクッキーなんかと合わせると、コーヒーとフードの香ばしさや程よい甘さがより引き立ちます。 深煎り・しっかりとしたコクのあるコーヒー 深煎りでしっかりとした苦味を持つコーヒーには、ダークチョコレートやカラメルなどを使った苦さの中に甘みもあるフードと合わせると、苦味を楽しめつつも甘みが引き立ち、苦いコーヒーが苦手な方も飲みやすくなったりします。 フードペアリングのすばらしさは、苦手なコーヒーも飲みやすくなるという点です。 酸味が強いコーヒーが苦手な方や、苦味の強いコーヒーが苦手な方、コーヒー自体をあまり飲まないという方もフードと合わせることによって飲みやすくなり、コーヒーもフードも楽しむことができるようになります。 大切なのは個性を知ること フードペアリングにおいて大切なのはコーヒーの個性を知ることです! 上記の焙煎具合も特徴を知る方法の一つですが、コーヒーの味わいを決めるのは焙煎度だけではありません。 産地や加工法によってコーヒーが持つ風味も異なり、風味ごとに相性のいいフードも異なります。 まずはコーヒーの持つ特徴や個性を感じ取ること、カフェの店員に聞いてみるのもいいと思います! 最近ではコーヒー豆の特徴を明記し販売しているところがほとんどなので、自宅で楽しむ用のコーヒーを購入する時、その情報欄に目を通して、どんなフードと合わせるとおいしそうか想像してみるのもいいでしょう。 コーヒーとフードの合わせ方は無限大です。いろいろな組み合わせを試してよりコーヒーを楽しみましょう。

コーヒーの保存方法
コーヒー豆をたくさん買ったはいいけれど、どうしてもすぐには飲みきれない… そんな状況になったことはありませんか? コーヒー豆も生鮮食品、鮮度は命です! 適切な方法で保存することで劣化を抑え、時間が経っても美味しく飲んであげることが大切です。 今回は、コーヒー豆の保存方法についてご紹介します! 劣化を招く敵たち さまざまな要素が豆の劣化へ繋がり、時間とともにコーヒーの美味しさは失われていきます。 まずは空気。 コーヒー豆は焙煎直後から酸化が進み、二酸化炭素が放出されます。その時に香り成分も同時に放出され新鮮な風味が失われていってしまいます。 次に光。 紫外線は豆にダメージを与え劣化を進めます。 そのため日光はもちろん、蛍光灯の光などからも豆を守る必要があります。 3つ目は、温度。 高温に豆を晒すと化学反応が早まり、その分劣化も進んでいきます。 夏場などは特に熱がこもるような場所は避けましょう。 最後は、水分。 焙煎後の豆の水分含有率は4%程度。そのため吸湿性がとても高いです。 水分の吸収によって風味の低下といった劣化が進んでいきます。 これらの要素に気をつけて、高温多湿の場所を避け、遮光性があり、外から空気が入らない容器での保存が好ましいです。 ベースコーヒーが取り扱っているキャニスター缶も、遮光性や密閉性に優れているため常温での保存に適した容器の一つです。 キャニスター缶が気になる方はこちら! 長期保存方法 コーヒー豆が焙煎されると酸化と同時に、香りや旨み成分の熟成が進みます。 この熟成は焙煎後約2週間程度行われ、その後はひたすら酸化だけが進んでいきます。 この点を踏まえて、豆が焙煎されてから2週間から3週間以内であれば、常温保存で問題はないと言えるでしょう。 しかし、どうしてももっと長期間保存しなくてはならないという場合どうすればいいのか? コーヒーの長期保存方法を見ていきましょう。 豆の状態 コーヒー豆を購入する際に豆の状態か挽いた粉の状態か選ぶことがあるかと思いますが、長期保存するのであれば、必ず豆のままにしましょう。 粉の状態のものはすぐに淹れられたり、挽く手間が省けたりとなにかと便利ではありますが、豆の状態に比べて空気に触れる表面積が大きくなるため劣化が早くなります。...
コーヒーの保存方法
コーヒー豆をたくさん買ったはいいけれど、どうしてもすぐには飲みきれない… そんな状況になったことはありませんか? コーヒー豆も生鮮食品、鮮度は命です! 適切な方法で保存することで劣化を抑え、時間が経っても美味しく飲んであげることが大切です。 今回は、コーヒー豆の保存方法についてご紹介します! 劣化を招く敵たち さまざまな要素が豆の劣化へ繋がり、時間とともにコーヒーの美味しさは失われていきます。 まずは空気。 コーヒー豆は焙煎直後から酸化が進み、二酸化炭素が放出されます。その時に香り成分も同時に放出され新鮮な風味が失われていってしまいます。 次に光。 紫外線は豆にダメージを与え劣化を進めます。 そのため日光はもちろん、蛍光灯の光などからも豆を守る必要があります。 3つ目は、温度。 高温に豆を晒すと化学反応が早まり、その分劣化も進んでいきます。 夏場などは特に熱がこもるような場所は避けましょう。 最後は、水分。 焙煎後の豆の水分含有率は4%程度。そのため吸湿性がとても高いです。 水分の吸収によって風味の低下といった劣化が進んでいきます。 これらの要素に気をつけて、高温多湿の場所を避け、遮光性があり、外から空気が入らない容器での保存が好ましいです。 ベースコーヒーが取り扱っているキャニスター缶も、遮光性や密閉性に優れているため常温での保存に適した容器の一つです。 キャニスター缶が気になる方はこちら! 長期保存方法 コーヒー豆が焙煎されると酸化と同時に、香りや旨み成分の熟成が進みます。 この熟成は焙煎後約2週間程度行われ、その後はひたすら酸化だけが進んでいきます。 この点を踏まえて、豆が焙煎されてから2週間から3週間以内であれば、常温保存で問題はないと言えるでしょう。 しかし、どうしてももっと長期間保存しなくてはならないという場合どうすればいいのか? コーヒーの長期保存方法を見ていきましょう。 豆の状態 コーヒー豆を購入する際に豆の状態か挽いた粉の状態か選ぶことがあるかと思いますが、長期保存するのであれば、必ず豆のままにしましょう。 粉の状態のものはすぐに淹れられたり、挽く手間が省けたりとなにかと便利ではありますが、豆の状態に比べて空気に触れる表面積が大きくなるため劣化が早くなります。...