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コーヒー焙煎度について

1+1が2以上になる、ブレンドコーヒーの素晴らしさ

お店でコーヒーを飲んだり、豆を購入する時よく「ブレンドコーヒー」という言葉を目にしませんか? ブレンドコーヒーとは複数の豆を混ぜ合わせてできたコーヒーのことです。 ではなぜコーヒー豆を混ぜ合わせるのか?混ぜ合わせることでどのような効果が得られるのか? 今回はコーヒーの奥深き錬金術、ブレンドに関してご紹介します! そもそもブレンドとは?その目的は? ブレンディングとは簡単に言ってしまえば、異なる産地のコーヒー豆を混ぜ合わせて一つのコーヒーとすることです。そうしてできたコーヒーのことをブレンドコーヒーと呼び、どのようなブレンドコーヒーを作り出すかというのは製作者の腕の見せ所と言えます。 異なる豆をブレンドする目的はいくつかあり、その一つに「単体では出すことのできない風味を作りだす」というものがあります。 複数豆を混ぜ合わせるブレンドコーヒーに対して、一つの産地で採れた豆を使うコーヒーをストレートコーヒーまたはシングルオリジンと呼びます。 それぞれの産地の特徴や風味を楽しむことができるのがストレートコーヒーですが、異なる風味を掛け合わせることで新たな味わいを生み出すことができるのが、ブレンドコーヒーなのです。 異なる豆を合わせることで単体では足りない部分を補ったり、それぞれの特徴を相乗効果で高めたり、ブレンドすることによってまた違った美味しさを生み出すことができるのです。 そしてもう一つの目的として、「品質を安定させる」というものがあります。 コーヒーは農作物です。そのため味わいや品質が全く同じものが安定して収穫されるということはまずあり得ません。 異なる豆を掛け合わせることで、バランスのとれた安定した味を作りだすことができるのもブレンドコーヒーならではの強みです。 ブレンドの方法とルール より複雑な味わいを作りだすことができるブレンドコーヒー、ただ混ぜ合わせるだけのように聞こえますが、そう簡単にはいかないのが奥深いところです。 ここではブレンドコーヒーができるまでを簡単にご紹介します。 ブレンドコーヒーを作成する上でまず重要になるのが、個々のコーヒーの特徴を理解するということです。 生産地や品種、焙煎度によって変化するコーヒーの味わいを理解せずにブレンドしてしまうと、異なる風味が喧嘩してしまいバランスが悪くなってしまったり、理想の味わいが作れなくなってしまいます。 そうならないために、ブレンドする前に個々の豆をしっかりと知り、理解しておく必要があるのです。 またブレンドする際に気を付けなくてはいけないのが、あまり多くの豆を混ぜすぎないということです。 ブレンドするコーヒーの種類が多すぎると、その分いろいろな風味が混ざり合ってしまい、味わいが安定しなくなってしまいます。そのためブレンドするのは2~3種類、多くても4種類くらいが一般的です。 同じ理由で、混ぜ合わせる豆の焙煎具合は基本的に同じもの、違う焙煎具合だとしても近い2種類におさえて、味を安定させます。 複数の豆を混ぜ合わせるブレンドコーヒーですが、混ぜ合わせるタイミングは2種類あり、生豆の状態から混ぜ合わせて一緒に焙煎する混ぜ方を「プレミックス」、別々に焙煎してから出来上がった豆を混ぜる方法を「アフターミックス」と呼び、それぞれ一度に焙煎できるため手間がかからなかったり、安定した焙煎ができれば豆の個性を引き出せたりといった長所があります。 自宅でプレミックスのブレンドコーヒーを作り出すというのはなかなか難しいですが、異なる産地の豆を購入して混ぜ合わせる、アフターミックスの方法で自分だけのブレンドコーヒーを作りだすというのは比較的簡単にできるので試してみてもいいかもしれませんね! ベースコーヒーのブレンドコーヒー ベースコーヒーにも豆の組み合わせや焙煎度が異なり、いろいろなシーンに合ったブレンドコーヒーが用意されています。 マイルドなベースブレンド 当店のメインブレンドである「ベースブレンド」はバランス的でどなたでも美味しく飲んでいただけるコーヒーです。 マイルドなほっこりした味わいに後味に残る甘味を楽しめるこのコーヒーは、日々のコーヒーブレイクや、お友達とのお茶の時間なんかにぴったりです。 ベースブレンドをご自宅で楽しみたい方はこちら...

1+1が2以上になる、ブレンドコーヒーの素晴らしさ

お店でコーヒーを飲んだり、豆を購入する時よく「ブレンドコーヒー」という言葉を目にしませんか? ブレンドコーヒーとは複数の豆を混ぜ合わせてできたコーヒーのことです。 ではなぜコーヒー豆を混ぜ合わせるのか?混ぜ合わせることでどのような効果が得られるのか? 今回はコーヒーの奥深き錬金術、ブレンドに関してご紹介します! そもそもブレンドとは?その目的は? ブレンディングとは簡単に言ってしまえば、異なる産地のコーヒー豆を混ぜ合わせて一つのコーヒーとすることです。そうしてできたコーヒーのことをブレンドコーヒーと呼び、どのようなブレンドコーヒーを作り出すかというのは製作者の腕の見せ所と言えます。 異なる豆をブレンドする目的はいくつかあり、その一つに「単体では出すことのできない風味を作りだす」というものがあります。 複数豆を混ぜ合わせるブレンドコーヒーに対して、一つの産地で採れた豆を使うコーヒーをストレートコーヒーまたはシングルオリジンと呼びます。 それぞれの産地の特徴や風味を楽しむことができるのがストレートコーヒーですが、異なる風味を掛け合わせることで新たな味わいを生み出すことができるのが、ブレンドコーヒーなのです。 異なる豆を合わせることで単体では足りない部分を補ったり、それぞれの特徴を相乗効果で高めたり、ブレンドすることによってまた違った美味しさを生み出すことができるのです。 そしてもう一つの目的として、「品質を安定させる」というものがあります。 コーヒーは農作物です。そのため味わいや品質が全く同じものが安定して収穫されるということはまずあり得ません。 異なる豆を掛け合わせることで、バランスのとれた安定した味を作りだすことができるのもブレンドコーヒーならではの強みです。 ブレンドの方法とルール より複雑な味わいを作りだすことができるブレンドコーヒー、ただ混ぜ合わせるだけのように聞こえますが、そう簡単にはいかないのが奥深いところです。 ここではブレンドコーヒーができるまでを簡単にご紹介します。 ブレンドコーヒーを作成する上でまず重要になるのが、個々のコーヒーの特徴を理解するということです。 生産地や品種、焙煎度によって変化するコーヒーの味わいを理解せずにブレンドしてしまうと、異なる風味が喧嘩してしまいバランスが悪くなってしまったり、理想の味わいが作れなくなってしまいます。 そうならないために、ブレンドする前に個々の豆をしっかりと知り、理解しておく必要があるのです。 またブレンドする際に気を付けなくてはいけないのが、あまり多くの豆を混ぜすぎないということです。 ブレンドするコーヒーの種類が多すぎると、その分いろいろな風味が混ざり合ってしまい、味わいが安定しなくなってしまいます。そのためブレンドするのは2~3種類、多くても4種類くらいが一般的です。 同じ理由で、混ぜ合わせる豆の焙煎具合は基本的に同じもの、違う焙煎具合だとしても近い2種類におさえて、味を安定させます。 複数の豆を混ぜ合わせるブレンドコーヒーですが、混ぜ合わせるタイミングは2種類あり、生豆の状態から混ぜ合わせて一緒に焙煎する混ぜ方を「プレミックス」、別々に焙煎してから出来上がった豆を混ぜる方法を「アフターミックス」と呼び、それぞれ一度に焙煎できるため手間がかからなかったり、安定した焙煎ができれば豆の個性を引き出せたりといった長所があります。 自宅でプレミックスのブレンドコーヒーを作り出すというのはなかなか難しいですが、異なる産地の豆を購入して混ぜ合わせる、アフターミックスの方法で自分だけのブレンドコーヒーを作りだすというのは比較的簡単にできるので試してみてもいいかもしれませんね! ベースコーヒーのブレンドコーヒー ベースコーヒーにも豆の組み合わせや焙煎度が異なり、いろいろなシーンに合ったブレンドコーヒーが用意されています。 マイルドなベースブレンド 当店のメインブレンドである「ベースブレンド」はバランス的でどなたでも美味しく飲んでいただけるコーヒーです。 マイルドなほっこりした味わいに後味に残る甘味を楽しめるこのコーヒーは、日々のコーヒーブレイクや、お友達とのお茶の時間なんかにぴったりです。 ベースブレンドをご自宅で楽しみたい方はこちら...

レナードの朝2

まーちんのコーヒーと映画:『レナードの朝』とコーヒーのリラックス効果

好きな俳優の英国人率高めなスタッフのまーちんです! 映画に出てくるコーヒーに注目するコラムの第8弾、今回は実話をもとにしたとある映画から... ご紹介するのは、1990年公開のアメリカ映画『レナードの朝』 医師のオリバー・サックス著作の医療ノンフィクション作品”Awakenings”を原案に作られたこの映画作品は、現在はほとんど姿を消した脳炎の一つである嗜眠性脳炎に侵された患者たちと彼等を救おうと全力を尽くした医師の交流、そして束の間の奇跡の物語です。 ロバート・デニーロの演技に驚かされるこの作品において、コーヒーがどのように登場するのかを見ていきましょう! シリーズ第7弾の『コーヒーをめぐる冒険』に関してのコラムはこちら→まーちんのコーヒーと映画:『コーヒーをめぐる冒険』とドイツの風景 『レナードの朝』のあらすじ 『レナードの朝』(原題:Awakenings)は1990年にアメリカで公開された、ペニー・マーシャル監督のヒューマンドラマで、アカデミー賞にも3部門でノミネートされた作品です。 そんな『レナードの朝』のあらすじは... 舞台は1969年アメリカニューヨークのブロンクス。人付き合いが苦手な医師、マルコム・セイヤーは重度な神経難病や疾患を抱えた患者が多数入院する慢性神経病患者専門の病院に赴任することとなる。 臨床経験もほとんどなく、できることなら患者とは関わらず研究だけをしていたいセイヤー医師だがそうはいかず、手こずりながらも真剣に患者と向き合い仕事に取り組んでいた。 そんな日々を送る中セイヤーは、30年近くまるで抜け殻の様にただぼーっと何も反応を示していなかった患者に反射神経が残っていることに気づき、同じような症状の患者を集め様々な実験を行うようになる。 普段は微動だにしない患者たちは共通して、特定の音楽や行動といった刺激を与えると反応するということに気がついたセイヤーは更なる回復を目指して、パーキンソン病の新薬を彼らに投薬することを考える。 薬が高価ということなどの状況を鑑みて、一人の患者にのみ投薬を許されたセイヤーはもっとも重症な男性患者レナードに新薬を使うのであった。 始めはなかなか効果が出てこなかったが、ある夜ついに効果が現れレナードは自力で立ち上がり30年ぶりに目覚め、「みんな寝ているけれど、僕は起きている。」とセイヤーと言葉を交わすのであった。 他のスタッフの協力もありその後セイヤーはレナード以外の患者にも同じ薬を投薬し、期待通り全員永い眠りから目覚めさせることに成功する。レナードや他の患者たちは変わった世の中を見たり、できなかった恋をしたりと奇跡のような日々を過ごす。 しかしその奇跡も長くは続かないのであった... ...というもの。 他人を避けて生きてきたセイヤーがレナードたちとの関係を深めていくことで、生きていることのすばらしさや、家族や恋人や友人の大切さに気付かされるというとてもグッとくる作品です。 ロビン・ウイリアムズの優しい演技やロバート・デニーロの徐々に病気に蝕まれていく演技は圧巻です。 コーヒーが登場するのはチラッとだけではありますがどのように出ていたのかを見ていきましょう! 『レナードの朝』でのコーヒー 『レナードの朝』においてコーヒーはあまりフォーカスされる存在ではありませんが、会話の中や画面内に小さく登場し、人と人とのちょっとした隙間を埋める縁の下の力持ち的効果を発揮しています。 この作品内でコーヒーは、セイヤーとレナードが会話をするシーンで度々登場します。 目覚めたレナードとセイヤーは触れ合っていくうちに、患者と医師という関係から、友人関係や信頼関係を築いていきます。 セイヤーがレナードに対して経過確認を含めたカウンセリングを行う時や、人間関係に悩みを抱えるセイヤーにたいしてレナードが友人としてアドバイスをあげる時など、対話をする時2人はコーヒーを片手に穏やかな時間を過ごします。 話の合間合間にコーヒーを一口飲んだり、話を聞きながらコーヒーを啜ったり、ちょっとした間をコーヒーが埋めているのがわかるこれらのシーンからは、2人の関係が少しづつ縮まっていくのを感じることができます。 もう一つ「コーヒー」が登場するのは、人付き合いが苦手なセイヤー医師と、彼に寄り添い協力してくれる看護師のエレノアとの会話の中で... 抜け殻状態の患者たちはまだ回復の余地があることを病院に訴えるセイヤー医師は、他の医師たちから夢想家だと笑われてしまいますが、そんな彼に共感し実験を積極的に手伝ってくれたのがエレノアでした。 エレノアは赴任してきたばかりのセイヤーとの親交を深めようとします。そのきっかけにしようとするのがコーヒーでした。エレノアはセイヤーに「コーヒーでも飲みに行かない?」と誘いますが、人付き合いが苦手なセイヤーは断ってしまいます。...

まーちんのコーヒーと映画:『レナードの朝』とコーヒーのリラックス効果

好きな俳優の英国人率高めなスタッフのまーちんです! 映画に出てくるコーヒーに注目するコラムの第8弾、今回は実話をもとにしたとある映画から... ご紹介するのは、1990年公開のアメリカ映画『レナードの朝』 医師のオリバー・サックス著作の医療ノンフィクション作品”Awakenings”を原案に作られたこの映画作品は、現在はほとんど姿を消した脳炎の一つである嗜眠性脳炎に侵された患者たちと彼等を救おうと全力を尽くした医師の交流、そして束の間の奇跡の物語です。 ロバート・デニーロの演技に驚かされるこの作品において、コーヒーがどのように登場するのかを見ていきましょう! シリーズ第7弾の『コーヒーをめぐる冒険』に関してのコラムはこちら→まーちんのコーヒーと映画:『コーヒーをめぐる冒険』とドイツの風景 『レナードの朝』のあらすじ 『レナードの朝』(原題:Awakenings)は1990年にアメリカで公開された、ペニー・マーシャル監督のヒューマンドラマで、アカデミー賞にも3部門でノミネートされた作品です。 そんな『レナードの朝』のあらすじは... 舞台は1969年アメリカニューヨークのブロンクス。人付き合いが苦手な医師、マルコム・セイヤーは重度な神経難病や疾患を抱えた患者が多数入院する慢性神経病患者専門の病院に赴任することとなる。 臨床経験もほとんどなく、できることなら患者とは関わらず研究だけをしていたいセイヤー医師だがそうはいかず、手こずりながらも真剣に患者と向き合い仕事に取り組んでいた。 そんな日々を送る中セイヤーは、30年近くまるで抜け殻の様にただぼーっと何も反応を示していなかった患者に反射神経が残っていることに気づき、同じような症状の患者を集め様々な実験を行うようになる。 普段は微動だにしない患者たちは共通して、特定の音楽や行動といった刺激を与えると反応するということに気がついたセイヤーは更なる回復を目指して、パーキンソン病の新薬を彼らに投薬することを考える。 薬が高価ということなどの状況を鑑みて、一人の患者にのみ投薬を許されたセイヤーはもっとも重症な男性患者レナードに新薬を使うのであった。 始めはなかなか効果が出てこなかったが、ある夜ついに効果が現れレナードは自力で立ち上がり30年ぶりに目覚め、「みんな寝ているけれど、僕は起きている。」とセイヤーと言葉を交わすのであった。 他のスタッフの協力もありその後セイヤーはレナード以外の患者にも同じ薬を投薬し、期待通り全員永い眠りから目覚めさせることに成功する。レナードや他の患者たちは変わった世の中を見たり、できなかった恋をしたりと奇跡のような日々を過ごす。 しかしその奇跡も長くは続かないのであった... ...というもの。 他人を避けて生きてきたセイヤーがレナードたちとの関係を深めていくことで、生きていることのすばらしさや、家族や恋人や友人の大切さに気付かされるというとてもグッとくる作品です。 ロビン・ウイリアムズの優しい演技やロバート・デニーロの徐々に病気に蝕まれていく演技は圧巻です。 コーヒーが登場するのはチラッとだけではありますがどのように出ていたのかを見ていきましょう! 『レナードの朝』でのコーヒー 『レナードの朝』においてコーヒーはあまりフォーカスされる存在ではありませんが、会話の中や画面内に小さく登場し、人と人とのちょっとした隙間を埋める縁の下の力持ち的効果を発揮しています。 この作品内でコーヒーは、セイヤーとレナードが会話をするシーンで度々登場します。 目覚めたレナードとセイヤーは触れ合っていくうちに、患者と医師という関係から、友人関係や信頼関係を築いていきます。 セイヤーがレナードに対して経過確認を含めたカウンセリングを行う時や、人間関係に悩みを抱えるセイヤーにたいしてレナードが友人としてアドバイスをあげる時など、対話をする時2人はコーヒーを片手に穏やかな時間を過ごします。 話の合間合間にコーヒーを一口飲んだり、話を聞きながらコーヒーを啜ったり、ちょっとした間をコーヒーが埋めているのがわかるこれらのシーンからは、2人の関係が少しづつ縮まっていくのを感じることができます。 もう一つ「コーヒー」が登場するのは、人付き合いが苦手なセイヤー医師と、彼に寄り添い協力してくれる看護師のエレノアとの会話の中で... 抜け殻状態の患者たちはまだ回復の余地があることを病院に訴えるセイヤー医師は、他の医師たちから夢想家だと笑われてしまいますが、そんな彼に共感し実験を積極的に手伝ってくれたのがエレノアでした。 エレノアは赴任してきたばかりのセイヤーとの親交を深めようとします。そのきっかけにしようとするのがコーヒーでした。エレノアはセイヤーに「コーヒーでも飲みに行かない?」と誘いますが、人付き合いが苦手なセイヤーは断ってしまいます。...

コーヒーをめぐる冒険3

まーちんのコーヒーと映画:『コーヒーをめぐる冒険』とドイツの風景

アイスコーヒーは浅煎り豆の水出しが結構好きな、スタッフのまーちんです! 映画に出てくるコーヒーに注目するコラムの第7弾、今回はドイツのとある映画から... ご紹介するのは2012年公開のドイツ映画、『コーヒーをめぐる冒険』です。 モノクロの映像にジャズのBGMが独特な空気感を生み出していて、いつの間にか頭の中にすっと印象を残していく不思議なものがあり、観終わってしばらくした後にじわじわといろいろなことを考えさせられる物語です。 タイトルからもわかるように、とても重要な存在である『コーヒーをめぐる冒険』のコーヒーに関してご紹介します。 シリーズ第6弾の『最高の人生の見つけ方』に関してのコラムはこちら→まーちんのコーヒーと映画:『最高の人生の見つけ方』と動物コーヒー 『コーヒーをめぐる冒険』のあらすじ 『コーヒーをめぐる冒険』(原題:Oh Boy)は2012年にドイツにて公開された、ヤン・オーレ・ゲルスター監督の初長編作品で、国内外で数々の賞を受賞した作品です。 そんな『コーヒーをめぐる冒険』のあらすじは... 舞台はベルリン、二年前に大学を中退し、考えることだけをする気力のない毎日を生きる青年ニコは、ある朝恋人の部屋でコーヒーを飲み損ねたことを皮切りに、なかなかコーヒーを飲むことができないツイていない一日を送ることとなる。 運転適性診断ではカウンセラーと口論になり免停となってしまい、お金をおろそうとするとキャッシュカードはATMに吸い込まれてしまう。 自室には隣人が突然やってきて身の上の不幸と愚痴を聞かされ、街では昔いじめていた女の子に偶然出会い、彼女の知らなかった過去を聞かされる。 さらには、親からは大学を中退していたことがばれて支援を打ち切られ、別れ際にもらったお金とともにふらりと立ち寄ったバーではナチスドイツ時代を生き抜いた老人に絡まれてしまう。 ニコに訪れる、運に見放された出来事といろいろな人との出会い。人々が抱える悩みや苦しみに触れることで、意味のない日々を送っていたニコは少しながら、しかし確実に変わっていくのであった... ...というもの。 タイトルは『コーヒーをめぐる冒険』ですが、内容はコーヒーを目指して旅をするようなものではなく、とても複雑な人間模様を描いた作品です。 モノクロの映像とともにゆっくりと進んでいく物語は大きな事が起こらない単調なものに感じられるかもしれませんが、込められたメッセージはとても濃い映画、そしてなかなかコーヒーが飲めないニコを見ているうちにだんだんこっちもコーヒーが飲みたくなってしまう魔力があります! 『コーヒーをめぐる冒険』でのコーヒー 映画内ではとある決まったパターンがあります。それは主人公のニコがコーヒーを飲もうとすると何かしらの理由でなかなか飲むことができないというもの。 カフェに行ってもお金が足りなかったり、レストランで注文しようとしても「マシンが壊れている」と断られたり。 ケータリングのコーヒーをニコが飲もうとするとちょうど無くなっていたり、やっとコーヒーを注文できたと思いきや父親に「眠れなくなるから他のにしろ」と勝手に注文内容を変えられたり。 夜中にバーに行ってコーヒーを頼んでも「もうマシンをしめてしまった」とたどり着けず、自販機でコーヒーを飲もうとしても故障していたり... 物語の最後の最後にようやくコーヒーを飲むことができるニコなのですが、もうその時の彼は前半にただコーヒーを求めていた彼とはどこか違うのです。 彼がどう変化したかと感じるかは観る人それぞれだと思いますが、あなたがどう感じるかは観てのお楽しみということで! 割と渋い空気感が流れるこの作品ですが、なかなかコーヒーにたどり着けないニコの姿がどこかどこか可笑しくて、コーヒーを求めるシーンは少し空気が緩む、ちょっとしたブレイクのような効果があったなと思います。 ただコーヒーに込められたメッセージというのは、正直難しすぎて私にはわかりません...が、ニコが見いだせない人生の目標を暗喩しているのだろうか?とか、ニコが心を閉ざしていていた社会と再びつながりを持ったことを意味しているのだろうか?など、観終わった後にいろいろ考えるのがこの映画のひとつの鑑賞の仕方なのかなと思います。 ドイツのコーヒー生活 この映画では、あらゆる場面で主人公がコーヒーを求めるシーンを見ることができます。大きなエスプレッソマシンが置いてあるカフェや、賑わうレストラン、真夜中のバーでまで。 そんなシーンをたくさん出せるのも、ドイツが世界有数のコーヒー消費国だからです。 ドイツのコーヒー消費...

まーちんのコーヒーと映画:『コーヒーをめぐる冒険』とドイツの風景

アイスコーヒーは浅煎り豆の水出しが結構好きな、スタッフのまーちんです! 映画に出てくるコーヒーに注目するコラムの第7弾、今回はドイツのとある映画から... ご紹介するのは2012年公開のドイツ映画、『コーヒーをめぐる冒険』です。 モノクロの映像にジャズのBGMが独特な空気感を生み出していて、いつの間にか頭の中にすっと印象を残していく不思議なものがあり、観終わってしばらくした後にじわじわといろいろなことを考えさせられる物語です。 タイトルからもわかるように、とても重要な存在である『コーヒーをめぐる冒険』のコーヒーに関してご紹介します。 シリーズ第6弾の『最高の人生の見つけ方』に関してのコラムはこちら→まーちんのコーヒーと映画:『最高の人生の見つけ方』と動物コーヒー 『コーヒーをめぐる冒険』のあらすじ 『コーヒーをめぐる冒険』(原題:Oh Boy)は2012年にドイツにて公開された、ヤン・オーレ・ゲルスター監督の初長編作品で、国内外で数々の賞を受賞した作品です。 そんな『コーヒーをめぐる冒険』のあらすじは... 舞台はベルリン、二年前に大学を中退し、考えることだけをする気力のない毎日を生きる青年ニコは、ある朝恋人の部屋でコーヒーを飲み損ねたことを皮切りに、なかなかコーヒーを飲むことができないツイていない一日を送ることとなる。 運転適性診断ではカウンセラーと口論になり免停となってしまい、お金をおろそうとするとキャッシュカードはATMに吸い込まれてしまう。 自室には隣人が突然やってきて身の上の不幸と愚痴を聞かされ、街では昔いじめていた女の子に偶然出会い、彼女の知らなかった過去を聞かされる。 さらには、親からは大学を中退していたことがばれて支援を打ち切られ、別れ際にもらったお金とともにふらりと立ち寄ったバーではナチスドイツ時代を生き抜いた老人に絡まれてしまう。 ニコに訪れる、運に見放された出来事といろいろな人との出会い。人々が抱える悩みや苦しみに触れることで、意味のない日々を送っていたニコは少しながら、しかし確実に変わっていくのであった... ...というもの。 タイトルは『コーヒーをめぐる冒険』ですが、内容はコーヒーを目指して旅をするようなものではなく、とても複雑な人間模様を描いた作品です。 モノクロの映像とともにゆっくりと進んでいく物語は大きな事が起こらない単調なものに感じられるかもしれませんが、込められたメッセージはとても濃い映画、そしてなかなかコーヒーが飲めないニコを見ているうちにだんだんこっちもコーヒーが飲みたくなってしまう魔力があります! 『コーヒーをめぐる冒険』でのコーヒー 映画内ではとある決まったパターンがあります。それは主人公のニコがコーヒーを飲もうとすると何かしらの理由でなかなか飲むことができないというもの。 カフェに行ってもお金が足りなかったり、レストランで注文しようとしても「マシンが壊れている」と断られたり。 ケータリングのコーヒーをニコが飲もうとするとちょうど無くなっていたり、やっとコーヒーを注文できたと思いきや父親に「眠れなくなるから他のにしろ」と勝手に注文内容を変えられたり。 夜中にバーに行ってコーヒーを頼んでも「もうマシンをしめてしまった」とたどり着けず、自販機でコーヒーを飲もうとしても故障していたり... 物語の最後の最後にようやくコーヒーを飲むことができるニコなのですが、もうその時の彼は前半にただコーヒーを求めていた彼とはどこか違うのです。 彼がどう変化したかと感じるかは観る人それぞれだと思いますが、あなたがどう感じるかは観てのお楽しみということで! 割と渋い空気感が流れるこの作品ですが、なかなかコーヒーにたどり着けないニコの姿がどこかどこか可笑しくて、コーヒーを求めるシーンは少し空気が緩む、ちょっとしたブレイクのような効果があったなと思います。 ただコーヒーに込められたメッセージというのは、正直難しすぎて私にはわかりません...が、ニコが見いだせない人生の目標を暗喩しているのだろうか?とか、ニコが心を閉ざしていていた社会と再びつながりを持ったことを意味しているのだろうか?など、観終わった後にいろいろ考えるのがこの映画のひとつの鑑賞の仕方なのかなと思います。 ドイツのコーヒー生活 この映画では、あらゆる場面で主人公がコーヒーを求めるシーンを見ることができます。大きなエスプレッソマシンが置いてあるカフェや、賑わうレストラン、真夜中のバーでまで。 そんなシーンをたくさん出せるのも、ドイツが世界有数のコーヒー消費国だからです。 ドイツのコーヒー消費...

カフェオレ?カフェラテ?カプチーノ?似ているドリンクの違いとは?

カフェオレ?カフェラテ?カプチーノ?似ているドリンクの違いとは?

カフェに行くと、カフェラテやカプチーノ、カフェモカやマキアートなどいろいろなドリンクを目にすると思います。 その中でカフェラテとカフェオレや、カプチーノなど正直違いがよくわからないものはありませんか? 今回はそれらのドリンクがどう違うのかをご紹介します! ポイントは泡の量?ミルクビバレッジの違いとは? ミルクとコーヒーの相性がいいため、その二つを合わせた飲み物の、「ミルクビバレッジ」と呼ばれるものは実はたくさんあり、どれも原料はほぼ同じためとても似ています。 カフェによって少し変化することがありますが、ここではそれらの特徴と違いを簡単にご説明します。 カフェラテ 古くからイタリアの朝食のドリンクとして愛されていて、今では世界中で飲まれているエスプレッソをミルクで割った飲み物。 作り方はとても簡単で、エスプレッソを抽出し、エスプレッソのシングルショット(約25ml)に蒸気で泡立てたミルクを注いで出来上がりです。 他のミルクビバレッジとの違いは、ミルクの泡の層が約5mmと少なく、それに対し液体のミルク部分が多いことです。 ちなみにオーストラリアやニュージ―ランドには「フラットホワイト」と呼ばれるものがあり、ほとんどカフェラテと同じで名前が違うだけのようなものです。 お店のレシピによってはミルクが少な目だったり、エスプレッソが多めだったりと多少違いはありますが基準はあいまいです。 カプチーノ こちらも古くから愛されているミルクビバレッジで、カフェラテと同じようにエスプレッソをミルクで割ったものですが、ラテよりもカプチーノを好む人も少なくありません。 作り方はカフェラテとほとんど同じで、シングルショットに泡立てたミルクを注いで出来上がりです。 中には上からココアパウダーやシナモンを振りかける場合もあります。 そんなカプチーノのカフェラテとの大きな違いはミルクの泡の量の差です! カフェラテと比べてカプチーノの泡の量は多く、層の厚さが1~2㎝くらいのものが多いです。お店によっては半分近くが泡というところもあります。 ミルクの泡が多めなのがカプチーノと覚えておくといいでしょう。 マキアート マキアートとはイタリア語で「染みをつける」という意味があり、エスプレッソにミルクで染みをつけることからそう呼ばれています。 伝統的なマキアートの作り方は、エスプレッソシングルショットにミルクの泡を小さじ1~2杯そっと置いたら完成です。最小限に抑えたミルクの泡がほのかな甘みを引き立ててくれます。 現在では、泡が多めのミルクを先にカップに注いでおいて、上からエスプレッソを注ぎミルクの上に染みをつくるものもマキアートと呼ばれており、さまざまなアレンジが加えられ、多くの人に飲まれています。 染みがつくられるのがマキアート。日本でなじみ深いものは、ミルク泡の割合が約半分で上からエスプレッソが注がれたものと覚えておくといいでしょう。 いくつかあるミルクビバレッジの違いは、基本的には、ミルクの泡部分が多いか少ないかという小さなものです。 しかしこの差が、ドリンクの口当たりやコーヒーの味わいの感じ方に違いが生まれ、それぞれ違ったミルクとコーヒーの調和を生み出し、ドリンクを楽しむことができるのです。 ポイントはコーヒーの種類 コーヒーを使ったドリンクには名前からよく似ているものがございます。アメリカーノとアメリカン、カフェラテとカフェオレ、名前も似ていれば作り方もほとんど同じ...では一体何が違うのか? アメリカーノとアメリカン アメリカン・コーヒー、またはカフェ・アメリカーノと呼ばれる、薄めで飲みやすいコーヒーを飲んだことはありませんか?...

カフェオレ?カフェラテ?カプチーノ?似ているドリンクの違いとは?

カフェに行くと、カフェラテやカプチーノ、カフェモカやマキアートなどいろいろなドリンクを目にすると思います。 その中でカフェラテとカフェオレや、カプチーノなど正直違いがよくわからないものはありませんか? 今回はそれらのドリンクがどう違うのかをご紹介します! ポイントは泡の量?ミルクビバレッジの違いとは? ミルクとコーヒーの相性がいいため、その二つを合わせた飲み物の、「ミルクビバレッジ」と呼ばれるものは実はたくさんあり、どれも原料はほぼ同じためとても似ています。 カフェによって少し変化することがありますが、ここではそれらの特徴と違いを簡単にご説明します。 カフェラテ 古くからイタリアの朝食のドリンクとして愛されていて、今では世界中で飲まれているエスプレッソをミルクで割った飲み物。 作り方はとても簡単で、エスプレッソを抽出し、エスプレッソのシングルショット(約25ml)に蒸気で泡立てたミルクを注いで出来上がりです。 他のミルクビバレッジとの違いは、ミルクの泡の層が約5mmと少なく、それに対し液体のミルク部分が多いことです。 ちなみにオーストラリアやニュージ―ランドには「フラットホワイト」と呼ばれるものがあり、ほとんどカフェラテと同じで名前が違うだけのようなものです。 お店のレシピによってはミルクが少な目だったり、エスプレッソが多めだったりと多少違いはありますが基準はあいまいです。 カプチーノ こちらも古くから愛されているミルクビバレッジで、カフェラテと同じようにエスプレッソをミルクで割ったものですが、ラテよりもカプチーノを好む人も少なくありません。 作り方はカフェラテとほとんど同じで、シングルショットに泡立てたミルクを注いで出来上がりです。 中には上からココアパウダーやシナモンを振りかける場合もあります。 そんなカプチーノのカフェラテとの大きな違いはミルクの泡の量の差です! カフェラテと比べてカプチーノの泡の量は多く、層の厚さが1~2㎝くらいのものが多いです。お店によっては半分近くが泡というところもあります。 ミルクの泡が多めなのがカプチーノと覚えておくといいでしょう。 マキアート マキアートとはイタリア語で「染みをつける」という意味があり、エスプレッソにミルクで染みをつけることからそう呼ばれています。 伝統的なマキアートの作り方は、エスプレッソシングルショットにミルクの泡を小さじ1~2杯そっと置いたら完成です。最小限に抑えたミルクの泡がほのかな甘みを引き立ててくれます。 現在では、泡が多めのミルクを先にカップに注いでおいて、上からエスプレッソを注ぎミルクの上に染みをつくるものもマキアートと呼ばれており、さまざまなアレンジが加えられ、多くの人に飲まれています。 染みがつくられるのがマキアート。日本でなじみ深いものは、ミルク泡の割合が約半分で上からエスプレッソが注がれたものと覚えておくといいでしょう。 いくつかあるミルクビバレッジの違いは、基本的には、ミルクの泡部分が多いか少ないかという小さなものです。 しかしこの差が、ドリンクの口当たりやコーヒーの味わいの感じ方に違いが生まれ、それぞれ違ったミルクとコーヒーの調和を生み出し、ドリンクを楽しむことができるのです。 ポイントはコーヒーの種類 コーヒーを使ったドリンクには名前からよく似ているものがございます。アメリカーノとアメリカン、カフェラテとカフェオレ、名前も似ていれば作り方もほとんど同じ...では一体何が違うのか? アメリカーノとアメリカン アメリカン・コーヒー、またはカフェ・アメリカーノと呼ばれる、薄めで飲みやすいコーヒーを飲んだことはありませんか?...

最高の人生の見つけ方コーヒー1

まーちんのコーヒーと映画:『最高の人生の見つけ方』と動物コーヒー

いつかは自宅で映画を見るようにプロジェクターが欲しいと思っている、スタッフのまーちんです! 映画に出てくるコーヒーに注目するコラムの第6弾、今回は名優二人の感動作から... ご紹介するのは2007年公開の洋画、『最高の人生の見つけ方』です。 家族愛や友情、夢や人生、行動することの大切さなどいろいろなことを考えさせられる、笑いあり涙ありのこの作品、観終わった後自分のリストを作りたくなるこの映画、『最高の人生の見つけ方』におけるコーヒーをご紹介します。 シリーズ第5弾の『大脱走』に関してのコラムはこちら→まーちんのコーヒーと映画:『大脱走』戦時中のコーヒー 『最高の人生の見つけ方』のあらすじ 『最高の人生の見つけ方』(原題:The Bucket List)は2007年公開、『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナー監督作でジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンがW主演を務めるヒューマンドラマ映画です。 そんな『最高の人生の見つけ方』のあらすじは… 45年間、家族のために実直に務めてきた自動車工のカーターと一代で財を成した大富豪エドワード、とある病院で同室となった境遇の全く違う二人。 始めは距離のあった二人だが次第に親しくなっていき会話も増え、打ち解けてゆきお互いの身の上まで話し合う仲になっていく。 ある日、カーターがメモに何かを書いてリストを作っているのが気になるエドワード。何を書いているのか尋ねますがカーターは頑なに教えようとしない。 そんな中、二人に半年という余命宣告が下され、ショックを受けたカーターはせっかく書いたリストをすべて捨ててしまう。 それを見つけたエドワードは再度リストに関して尋ねるとカーターは遂に口を開き、それが死ぬまでにやりたいことのリスト「棺桶リスト」だと説明する。 それを聞いたエドワードはリストを実現しようと持ち掛け、自分のやりたいことも加える。 二人のリストは「見ず知らずの人に親切にする」、「スカイダイビングをする」、「泣くほど笑う」などさまざまなもので満たされ、最初は渋っていたカーターも実行に移すことを決意し、二人は旅に出る。 二人はリストを実行していく旅の中でいろいろなことを、人生とは何か、大切なものは何かを感じ取っていくのであった… ...というもの。 物語自体は割と淡々と進んでいくのに、いつの間にか引き込まれ、観終わった後にはグッと残るものがある、そんな素敵な映画です。 ちなみに私は、エドワードの「世界一の美女にキスをする」の内容がとても好きです! 『最高の人生の見つけ方』でのコーヒー 映画内でコーヒーはエドワードの性格を表したり、物語にちょっとした伏線を生み出したり、そしてエドワードとカーター二人の絆を繋いだりと様々な役割を持っています。 コーヒーがまず出てくるのはエドワードの登場シーン。とあるに法廷いるエドワードは余裕の表情で、水筒にいれたコーヒーをカップに注ぎ、香りを楽しみ、「コピ・ルアック、世界で最も貴重な飲み物だ」と弁護士にコーヒーを勧めます。 裁判中にも関わらずマイペースで、どっしりと構えるエドワードの怖いもの無しな性格や、一級品に目がない大富豪であるところなどがこのワンシーンで映し出されています。 大富豪のエドワードが愛飲しているのは最も高価なコーヒーの一つと言われるコピ・ルアック。 そのコーヒーが一体どんなものなのかを知らずに「最高級のコーヒー」と飲んでいるエドワードですが、ついにその正体を知る日が来ます。 二人は旅の途中あることが原因で喧嘩別れしてしまい、お互い家に帰ることになります。久々に家族との幸せに浸るカーターですがその夜に倒れてしまい病院へ搬送されます。 知らせを聞いたエドワードの急いで病院へ向かいます。ベットで横になるカーターに少し気まずそうに近づくエドワード、そこでカーターが「まだあのコーヒーを飲んでるのか?」と一枚の紙を差し出し、読むように言います。 そこにはエドワードは愛飲するコーヒー「コピ・ルアック」が実はジャコウネコの糞から出てきたコーヒーだという事実が記されていて、二人は大笑いします。リストにある「泣くほど笑う」が達成される瞬間でした。...

まーちんのコーヒーと映画:『最高の人生の見つけ方』と動物コーヒー

いつかは自宅で映画を見るようにプロジェクターが欲しいと思っている、スタッフのまーちんです! 映画に出てくるコーヒーに注目するコラムの第6弾、今回は名優二人の感動作から... ご紹介するのは2007年公開の洋画、『最高の人生の見つけ方』です。 家族愛や友情、夢や人生、行動することの大切さなどいろいろなことを考えさせられる、笑いあり涙ありのこの作品、観終わった後自分のリストを作りたくなるこの映画、『最高の人生の見つけ方』におけるコーヒーをご紹介します。 シリーズ第5弾の『大脱走』に関してのコラムはこちら→まーちんのコーヒーと映画:『大脱走』戦時中のコーヒー 『最高の人生の見つけ方』のあらすじ 『最高の人生の見つけ方』(原題:The Bucket List)は2007年公開、『スタンド・バイ・ミー』のロブ・ライナー監督作でジャック・ニコルソンとモーガン・フリーマンがW主演を務めるヒューマンドラマ映画です。 そんな『最高の人生の見つけ方』のあらすじは… 45年間、家族のために実直に務めてきた自動車工のカーターと一代で財を成した大富豪エドワード、とある病院で同室となった境遇の全く違う二人。 始めは距離のあった二人だが次第に親しくなっていき会話も増え、打ち解けてゆきお互いの身の上まで話し合う仲になっていく。 ある日、カーターがメモに何かを書いてリストを作っているのが気になるエドワード。何を書いているのか尋ねますがカーターは頑なに教えようとしない。 そんな中、二人に半年という余命宣告が下され、ショックを受けたカーターはせっかく書いたリストをすべて捨ててしまう。 それを見つけたエドワードは再度リストに関して尋ねるとカーターは遂に口を開き、それが死ぬまでにやりたいことのリスト「棺桶リスト」だと説明する。 それを聞いたエドワードはリストを実現しようと持ち掛け、自分のやりたいことも加える。 二人のリストは「見ず知らずの人に親切にする」、「スカイダイビングをする」、「泣くほど笑う」などさまざまなもので満たされ、最初は渋っていたカーターも実行に移すことを決意し、二人は旅に出る。 二人はリストを実行していく旅の中でいろいろなことを、人生とは何か、大切なものは何かを感じ取っていくのであった… ...というもの。 物語自体は割と淡々と進んでいくのに、いつの間にか引き込まれ、観終わった後にはグッと残るものがある、そんな素敵な映画です。 ちなみに私は、エドワードの「世界一の美女にキスをする」の内容がとても好きです! 『最高の人生の見つけ方』でのコーヒー 映画内でコーヒーはエドワードの性格を表したり、物語にちょっとした伏線を生み出したり、そしてエドワードとカーター二人の絆を繋いだりと様々な役割を持っています。 コーヒーがまず出てくるのはエドワードの登場シーン。とあるに法廷いるエドワードは余裕の表情で、水筒にいれたコーヒーをカップに注ぎ、香りを楽しみ、「コピ・ルアック、世界で最も貴重な飲み物だ」と弁護士にコーヒーを勧めます。 裁判中にも関わらずマイペースで、どっしりと構えるエドワードの怖いもの無しな性格や、一級品に目がない大富豪であるところなどがこのワンシーンで映し出されています。 大富豪のエドワードが愛飲しているのは最も高価なコーヒーの一つと言われるコピ・ルアック。 そのコーヒーが一体どんなものなのかを知らずに「最高級のコーヒー」と飲んでいるエドワードですが、ついにその正体を知る日が来ます。 二人は旅の途中あることが原因で喧嘩別れしてしまい、お互い家に帰ることになります。久々に家族との幸せに浸るカーターですがその夜に倒れてしまい病院へ搬送されます。 知らせを聞いたエドワードの急いで病院へ向かいます。ベットで横になるカーターに少し気まずそうに近づくエドワード、そこでカーターが「まだあのコーヒーを飲んでるのか?」と一枚の紙を差し出し、読むように言います。 そこにはエドワードは愛飲するコーヒー「コピ・ルアック」が実はジャコウネコの糞から出てきたコーヒーだという事実が記されていて、二人は大笑いします。リストにある「泣くほど笑う」が達成される瞬間でした。...

大脱走1

まーちんのコーヒーと映画:『大脱走』戦時中のコーヒー

最近うれしかったことは、自分が淹れたコーヒーが一番好きだと言ってもらえたこと!スタッフのまーちんです! 映画に出てくるコーヒーに注目するコラムの第5弾、今回は少し昔の映画から... ご紹介するのは1963年公開の洋画、『大脱走』です。 軽快なテーマ曲や、渋い俳優の集まる男の映画として有名なこの作品においてコーヒーはほんの少ししか出てきませんがとても印象に残る登場の仕方をしています。 私のお気に入り映画の一つである『大脱走』におけるコーヒーをご紹介します! シリーズ第4弾の『コーヒーが冷めないうちに』に関してのコラムはこちら→『コーヒーが冷めないうちに』のコーヒーと温度 『大脱走』のあらすじ 『大脱走』(原題:The Great Escape)は1963年公開のジョン・スタージェス監督代表作で、実話をもとに作られた、戦闘シーンのない戦争映画です。 そんな『大脱走』のあらすじは... 舞台は第二次世界大戦中のドイツ。とある捕虜収容所には多くのイギリス、アメリカ兵が捕らえられていた。絶え間なく発生する脱走に手を焼いていたドイツ軍は、この新設の収容所に脱走常習犯を集め、鉄壁の警備を敷きまとめて監視しようと目論んでいた。 「収容所からの脱走は不可能。無駄なあがきはやめ、おとなしくしていろ。」と所長は忠告されるも、捕虜となった兵士の任務は、「脱走して少しでも敵軍に混乱を招くこと」そう簡単にあきらめるわけにはいかない。 幸いにも収容所に揃っているのは幾度となく脱走を繰り返してきた強者たち、情報屋や偽装屋、 トンネル掘りといった様々なスペシャリストが集まる彼らは250人の捕虜を脱走させる、前代未聞の大脱走計画を実行するのであった... ...というもの。 表向きは収容所で静かに暮らしている裏で着々と脱出計画が進んでいく緊張感や、ところどころに織り込まれるコミカルな和みのある雰囲気に引き込まれ、約3時間があっという間に過ぎていきます。 スティーブ・マックイーンやチャールズ・ブロンソンといった男らしさあふれる俳優陣のカッコイイ姿も見どころの一つです。 『大脱走』でのコーヒー 実のところ『大脱走』でコーヒーが出てくるのはほんの少しで、実際にコーヒーという液体がちゃんと出てくるわけではありません。しかし、この映画ではコーヒーが一つの課題を解決する一方で一つの計画を壊すことになるのです。 『大脱走』と”コーヒー”を繋げるある登場人物がいます。 それはドイツ軍の看守の一人ヴェルナー、彼のコーヒー好きが脱走を目論む兵士たちにとってプラスにもマイナスにもはたらくのです。 一つの例は、調達屋のヘンドリーが身分証明書を偽装するためのオリジナルを調達するよう言われた時のこと。 彼が目をつけたのが少し抜けている看守のヴェルナーでした。窓の外を眺めているヴェルナーと何気ない会話を始めヘンドリーは巧みに彼に近づきます。 ヘンドリーの「オレの部屋でゆっくり話さないか?」という提案に「捕虜と仲良くしている所を見られると前線に飛ばされてしまうから」と一度は断るヴェルナーですが... 「コーヒーを淹れるよ...本物のやつ...」という一言に負け、結局ヴェルナーはヘンドリーの部屋までついていってしまいます。 その後、ヘンドリーは巧妙な策で彼から身分証明書を財布ごと盗み出すことに成功するのでした。 もう一つが、脱走用のトンネル完成間近の7月4日、アメリカ独立記念日でのことです。 アメリカ兵のヒルツ、ヘンドリー、ゴフは収容所のみんなに芋焼酎をふるまい記念日を祝います。 捕虜のみんなが広場に集まりお祭り騒ぎをしている中で、がら空きになった宿舎をヴェルナー含むドイツ兵たちが、怪しいものはないかと見回りをしていきます。...

まーちんのコーヒーと映画:『大脱走』戦時中のコーヒー

最近うれしかったことは、自分が淹れたコーヒーが一番好きだと言ってもらえたこと!スタッフのまーちんです! 映画に出てくるコーヒーに注目するコラムの第5弾、今回は少し昔の映画から... ご紹介するのは1963年公開の洋画、『大脱走』です。 軽快なテーマ曲や、渋い俳優の集まる男の映画として有名なこの作品においてコーヒーはほんの少ししか出てきませんがとても印象に残る登場の仕方をしています。 私のお気に入り映画の一つである『大脱走』におけるコーヒーをご紹介します! シリーズ第4弾の『コーヒーが冷めないうちに』に関してのコラムはこちら→『コーヒーが冷めないうちに』のコーヒーと温度 『大脱走』のあらすじ 『大脱走』(原題:The Great Escape)は1963年公開のジョン・スタージェス監督代表作で、実話をもとに作られた、戦闘シーンのない戦争映画です。 そんな『大脱走』のあらすじは... 舞台は第二次世界大戦中のドイツ。とある捕虜収容所には多くのイギリス、アメリカ兵が捕らえられていた。絶え間なく発生する脱走に手を焼いていたドイツ軍は、この新設の収容所に脱走常習犯を集め、鉄壁の警備を敷きまとめて監視しようと目論んでいた。 「収容所からの脱走は不可能。無駄なあがきはやめ、おとなしくしていろ。」と所長は忠告されるも、捕虜となった兵士の任務は、「脱走して少しでも敵軍に混乱を招くこと」そう簡単にあきらめるわけにはいかない。 幸いにも収容所に揃っているのは幾度となく脱走を繰り返してきた強者たち、情報屋や偽装屋、 トンネル掘りといった様々なスペシャリストが集まる彼らは250人の捕虜を脱走させる、前代未聞の大脱走計画を実行するのであった... ...というもの。 表向きは収容所で静かに暮らしている裏で着々と脱出計画が進んでいく緊張感や、ところどころに織り込まれるコミカルな和みのある雰囲気に引き込まれ、約3時間があっという間に過ぎていきます。 スティーブ・マックイーンやチャールズ・ブロンソンといった男らしさあふれる俳優陣のカッコイイ姿も見どころの一つです。 『大脱走』でのコーヒー 実のところ『大脱走』でコーヒーが出てくるのはほんの少しで、実際にコーヒーという液体がちゃんと出てくるわけではありません。しかし、この映画ではコーヒーが一つの課題を解決する一方で一つの計画を壊すことになるのです。 『大脱走』と”コーヒー”を繋げるある登場人物がいます。 それはドイツ軍の看守の一人ヴェルナー、彼のコーヒー好きが脱走を目論む兵士たちにとってプラスにもマイナスにもはたらくのです。 一つの例は、調達屋のヘンドリーが身分証明書を偽装するためのオリジナルを調達するよう言われた時のこと。 彼が目をつけたのが少し抜けている看守のヴェルナーでした。窓の外を眺めているヴェルナーと何気ない会話を始めヘンドリーは巧みに彼に近づきます。 ヘンドリーの「オレの部屋でゆっくり話さないか?」という提案に「捕虜と仲良くしている所を見られると前線に飛ばされてしまうから」と一度は断るヴェルナーですが... 「コーヒーを淹れるよ...本物のやつ...」という一言に負け、結局ヴェルナーはヘンドリーの部屋までついていってしまいます。 その後、ヘンドリーは巧妙な策で彼から身分証明書を財布ごと盗み出すことに成功するのでした。 もう一つが、脱走用のトンネル完成間近の7月4日、アメリカ独立記念日でのことです。 アメリカ兵のヒルツ、ヘンドリー、ゴフは収容所のみんなに芋焼酎をふるまい記念日を祝います。 捕虜のみんなが広場に集まりお祭り騒ぎをしている中で、がら空きになった宿舎をヴェルナー含むドイツ兵たちが、怪しいものはないかと見回りをしていきます。...