MIND-コーヒーへの情熱-

生産地
−Producing Area−

味わい深いコーヒー豆を栽培するためには、寒暖差が必要とされており、昼は暑く夜は寒い赤道直下に位置する中南米国を中心にコーヒー豆の生産が行われています。昼夜の寒暖差が激しい標高の高い土地で、約五年という長い年月をかけて栽培することで、コーヒーの実の種子である生豆(後のコーヒー豆)が硬く締まり、香り高く凝縮された味わいのコーヒーとなります。

コーヒーの実は、真っ赤に熟している様子がチェリーに似ていることから「コーヒーチェリー」と呼ばれており、収穫時期には、十分に熟れたコーヒーチェリーだけが一つひとつ手作業によって摘み取られ、果肉の除去・発酵・乾燥などの作業を経て出荷されます。

日本から遠く離れた地で栽培を行う人々の思いが詰まったコーヒー豆をお客様に届けたい。その一心で、BASE COFFEEでは、コーヒー豆の生産者とコミュニケーションを取るためにアフリカのルワンダまで赴き、生産者との繋がりに重きを置いてきました。ルワンダ・フイエマウンテンのコーヒー豆を栽培・精製しているデイビットさんは、様々な取組によって品質を上げた美味しいコーヒーを日本に届けるだけでなく、自ら来日し、日本では馴染みのないコーヒーの生産過程や生産者の想いなどを伝えている情熱ある生産者の一人です。

BASE COFFEEでは、大量生産用に作られたコーヒー豆ではなく、たくさんの想いが詰まったコーヒー豆だけを扱い続けられるよう、デイビッドさんをはじめとする生産者との継続的なお付き合いを行っています。


焙煎
−Roasting−

焙煎という作業は、温度、時間、季節や気候によって日々異なる条件の管理がコーヒーの味わいに変化をもたらし、ほんの少しの空気の出入りによって焙煎機内の温度が変化してしまうため、片時も目を離すことができません。また、コーヒー豆は農産物であり、栽培された土地の土壌や気候によって味や扱い方が異なるため、新しく入荷したコーヒー豆を扱う際は、そのコーヒー豆に適した焙煎温度や時間を見極める必要があります。

BASE COFFEEでは、その日の気温や湿度、生豆の状態を見極め、株式会社富士珈機によって国内製造されている小型焙煎機フジローヤルロースター(5kgタイプ)を使用して温度、ガス圧、風量を調整しつつ、中煎りの場合は約187~190℃、中深煎りの場合は約191~203℃、深煎りの場合は約204~213℃まで加熱した後、冷却を行います。

BASE COFFEEの中煎りコーヒーは産地特有の香りが強くスッキリとした味わい、中深煎りコーヒーは芳ばしい香りとマイルドな味わいで誰にでも飲みやすく、深煎りコーヒーはスモーキーな香りと深みのあるコクが特徴的でミルクを入れて飲む方にお勧めのコーヒーです。BASE COFFEEでは、すべてのコーヒーにおいて「雑味がなく毎日飲めるコーヒー」を目指し、少量ずつ心を込めて焙煎に取り組んでいます。

 

挽く
−Grind−

挽き方によってコーヒーの香りや味わいに影響を与えてしまうため、コーヒー豆を挽くという作業は、精密さが必要とされる作業です。コーヒーの香り成分を失わないよう摩擦熱を最小限に抑え、抽出時の濃度にムラが出ないよう粒の大きさを均一にするなど、細心の注意を払う必要があるため、BASE COFFEEでは均一性を保つことができる業務用のグラインダーを使用しています。

挽いたコーヒー豆の粒のサイズのことを「粒度(りゅうど)」といい、粒度が小さいものを「細挽き」、粒度が大きいものを「粗挽き」、それらの中間のものを「中挽き」と呼びます。抽出器具によって、これらの粒度を調整する必要があるため、細挽きのものはエスプレッソマシーン、中挽きのものはコーヒーメーカーやハンドドリップ、粗挽きのものはコーヒープレスを使用することで、香り高く味わい深いコーヒーをお召し上がりいただけます。

BASE COFFEEでは、全日本コーヒー協会が定めるコーヒーインストラクターや日本スペシャルティコーヒー協会が定めるコーヒーマイスターの有資格者が焙煎からコーヒー豆を挽く作業までを一貫して行っているため、様々な抽出器具に適した飲み方や、挽き方をご提案することが可能です。


保管
−Storage−

コーヒー豆は、見た目に変化が見えにくいことから、賞味期限のないものとして扱われてしまいがちですが、実は、焙煎した日から酸化が始まっており、徐々に新鮮さを失っていきます。酸化が始まっているからといって飲めなくなってしまうわけではありませんが、コーヒーの香りや味の劣化の原因となります。

新鮮なコーヒーを長く楽しむためには、コーヒー豆の鮮度を保ちながら保存することが大切です。鮮度を保つためには、チャック式の袋などの密閉容器にコーヒー豆やコーヒー粉を保存することで、触れる酸素の量を減らすことができるだけでなく紫外線・高温・多湿を避けることができます。また、コーヒー豆・コーヒー粉ともに空気を抜きながらチャック式の袋などに入れ、コーヒー豆は冷暗所もしくは冷蔵庫、コーヒー粉は冷凍庫で保存することで劣化のスピードを緩やかにすることが可能です。

BASE COFFEEでは、焙煎日から7日間以内のコーヒー豆のみを取り扱っていますが、常に新鮮なコーヒーをお召し上がりいただくため、コーヒーから出るガスを外に出すとともに外気の進入を防ぐアロマキープ機能を備えたチャック式のコーヒー専用袋に入れ、お客様のもとにお届けしています。